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鍼灸のお話
 
はり・きゅうの治療のお話
 
鍼灸でケアする子宮筋腫について
 


今回は「子宮筋腫」という症状についてお話させて頂きます。
子宮筋腫とは、良性の腫瘍で多くは子宮筋層に発生し、中年以上の女性では発生率が20%ほどになるという統計もあります。
原因は不明ですが女性ホルモンの分泌と関連があるのではないかとされています。 主な症状は、腹部の違和感、脹痛、圧迫感、引っ張られるような痛み、月経痛、や月経過多 不正性器出血、不妊、などがみられますが、症状発現の程度は筋腫の大きさや発生部位などによって変化します。
現代医学では、症状の軽重により手術療法、薬物療法、または経過観察などのステージがあります。

筋腫イラスト
 

 

 
32才 女性 兼業農家の方
 


ここでは経過観察時期に、はり・きゅう治療をして良好であった症例をご紹介痛します。
現病歴:

8月に初めてご来院頂き、ここ半年ぐらい月経過多が続いているということでした。月経時には下腹の両脇がしくしく痛み、胸から 両側の肋骨にかけて張ったような痛みがあり、普段からイライラする感じが強く睡眠も浅い感じ。 食欲や便通に問題はない。婦人科で腹部エコー検査等をして3㎝大位の筋腫があると診断されたということでした。
病院では一旦経過観察となりましたが、月経時の症状もあり、はり治療を試そうとご来院されました。
下腹部正中やや左側で押圧すると柔らかい固まり様のものが触知され、本人も違和感を感じられていました。 脈は、なだらかで少し緊張した張り感のある脈で、舌の色はやや暗い紅色、苔は薄く、舌の裏の 静脈の怒張がありました。


経過:
初診時:
出来るだけ早く治したいとの希望もあり、腹部の局所に「火鍼」という特殊な針をするとともに、手足のつぼに症状に応じたはりをすることで初診時は終了。
2診~5診:
週1回のペースで上記治療をしたため、概ね一カ月を経過して月経時の胸~肋骨の張り感、痛みは改善、経血量は若干減ったようで、睡眠も良くなって寝られるようになってこられました。
6診~10診:治療開始後2度目の月経は楽になったということでした。
経血量は正常に近くなり、イライラ、胸の張り、痛みは無くなり、まだ少し下腹部の痛みが感じられるそうでした。下腹部の固まり様のものが若干小さくなっているのを触知でき、本人も以前のような押圧時の違和感は少ないということ。
11診〜12診:農作業で腰を痛められ、そのあとに月経があったが腰がものすごく痛んだということでした。今は痛みが軽減しているとのことで、第2腰椎の左側に圧痛があり、強く押すと腹部の方まで響きがあるということでした。
このため同部位にも「火鍼」を施し終了いたしました。
14診~18診: 月1,2回程度の治療で症状はほとんど無くなられたということでした。そのため、婦人科での検査受診を依頼いたしました。
19診:婦人科での腹部エコー検査では、筋腫は見られなかったそうです。
20診以降定期的に健康増進、予防目的で来院されておられます。

火鍼

 

 
治療のポイント
 


この症例では、現代医学的には子宮筋腫の経過観察という流れでしたが、ご本人は月経時の 症状や他にも随伴する症状があるので、はり灸でそのような症状が改善して、筋腫も小さくなれば という思いで来院されました。
もともと緊張しやすく、ストレスが溜まるとイライラするということなので、この辺りからはり灸治療でリラックスできるような、全身的な治療を展開していき、ご本人も治療回数が増えていくにしたがって症状が軽くなり、身体の重だるさが取れていくのを実感されていました。

  元気

東洋医学的には「肝」の働きが悪く、血液の運行状態が滞るなどの原因で様々な症状が引き起こされていましたので、それを改善する治療で徐々に元気、活力がもどられたようでした。

 

 
 
 
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